世界気象機関(WMO)が10日、南極の海氷レベルが6月に過去最低に低下したと報告。6月の海氷レベルは平均を17%下回り、人工衛星による観測開始以来最低となった。

WMOは、5月と6月は世界の海面温度がこの時期としては過去最高だったと指摘。「海面にとどまらず、海洋全体の温度が上がり、吸収されたエネルギーが何百年も残留することになる。特に、北大西洋で異例の上昇を示しており、警鐘が強く鳴っている」とした。

さらに、最近発生したエルニーニョ現象が陸海双方の温度上昇を招き、一段の海洋熱波と極端な高温につながることが予想されるとした。