S&Pグローバルのチーフエコノミスト、ポール・グルーエンワルド氏は11日、世界の基軸通貨としてのドルの支配的地位は低下しつつあると述べた。

ロンドンでの会議で、ドルには「かつてのような引力はない」と指摘。中国人民元建ての貿易が拡大しているほか、アジアインフラ投資銀行(AIIB)や新開発銀行など中国に本部を置く開発銀行による安価な融資などドルが回避されている事例があるとし、「ドルは今後も世界の主要通貨であり続けるだろうが、もはや世界の支配的な通貨ではなくなるだろう」とした。