
国際通貨基金(IMF)は25日、四半期に1度の経済見通しを公表した。世界経済は2023〜24年を通して3.0%の低い成長を見込む。1〜3月期は先進国や南欧で飲食や観光といったサービス消費が堅調だったため、23年の成長率は4月に公表した前回見通しから0.2ポイント上方修正した。一方で製造業などの減速が広い範囲でみられるため、IMFは勢いが多くの国で長続きしないとみている。
21年に6.3%に達した新型コロナウイルス禍後の急回復を経て、世界経済は徐々に推進力を失いつつある。22年は3.5%とすでに00〜19年平均の3.8%を下回った。