欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのカジミール・スロバキア中銀総裁は18日、先週の利上げが最後の可能性があるものの、来年3月まで物価動向を見極める必要があり、追加利上げの可能性は排除できないと述べた。

利上げが終了すれば、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)と資産購入プログラム(APP)という2つの量的緩和措置の扱いを検討する必要がある。

PEPPの満期債券は2024年末まで再投資される予定だが、理事会内には終了時期を見直すべきだとの意見がある。APPについては、保有債券の売却論が出ている。

カジミール氏は「今後発表される経済データと分析によって、これ以上の引き締めが必要ないことが確認されれば、量的引き締めのペース調整を議論する余地がある」と述べた。