国際金融協会(IIF)の集計によると2023年6月時点で307兆ドル(約4京5400兆円)と、世界の債務は過去最高額を更新した。銀行規制の強化にかかわらず、プライベートクレジット(ノンバンクによる融資)が拡大したことが債務増加につながった。金利の押し上げ要因になる。
IIFは四半期ごとに世界の国々の家計や企業、金融機関、政府が抱える債務を集計・分析した報告書「グローバル債務モニター」を公表している。世界の債務残高は23年上半期に10兆ドル増加した。国内総生産(GDP)に対する比率でみると336%と、22年12月時点(334%)から上昇した。
IIFは「賃金・物価上昇圧力が緩やかになるにつれ、GDP比の世界の債務比率は年内に337%を超える」と指摘する。増加分の8割以上は先進国市場のものだ。新興国市場では中国、インド、ブラジルでの膨張が目立った。
IIFは四半期ごとに世界の国々の家計や企業、金融機関、政府が抱える債務を集計・分析した報告書「グローバル債務モニター」を公表している。世界の債務残高は23年上半期に10兆ドル増加した。国内総生産(GDP)に対する比率でみると336%と、22年12月時点(334%)から上昇した。
IIFは「賃金・物価上昇圧力が緩やかになるにつれ、GDP比の世界の債務比率は年内に337%を超える」と指摘する。増加分の8割以上は先進国市場のものだ。新興国市場では中国、インド、ブラジルでの膨張が目立った。