YEN200
昨晩のドル円は、前日比15銭円安・ドル高の1ドル=147円60〜70銭で終えた。2023年10〜12月期の米実質国内総生産(GDP)が市場予想以上に伸び、米景気の底堅さを意識した円売り・ドル買いが優勢になった。もっとも、米長期金利は低下し、日米金利差の縮小観測を背景にドルの上値は限定的。
また、週間の新規失業保険申請件数は前週から増え、市場予想を上回った。労働需給の引き締まりが和らぐ方向にあるとの観測を誘い、円買い・ドル売りにつながった。
EURO200
欧州中央銀行(ECB)は25日の理事会で政策金利の据え置きを決めた。ラガルド総裁は記者会見で「利下げの議論は時期尚早」と述べたものの「インフレ基調は下落傾向が続いている」と指摘し、経済成長を巡るリスクは下方に傾いたままとの見解を示した。ユーロは対ドルで反落し、前日比0.0040ドルのユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.0840〜50ドルで終えた。米GDPを受け、米経済の相対的な強さが意識された一方、ECB理事会でのラガルド総裁発言が想定ほどタカ派ではなかったとの見方からユーロ売り・ドル買いが出やすかった。