米大統領選を戦う共和党の候補者選びは5日、15州の予備選が集中する「スーパーチューズデー」の投票が始まった。指名獲得に過半数が必要な代議員のうち3分の1超を決する天王山。

トランプ前大統領は1月に始まった予備選で9州・地域で勝利し、敗北したのは首都ワシントンのみ。米紙ニューヨーク・タイムズによると、4日時点で獲得した代議員は全体の8割超の273人で、ニッキー・ヘイリー元国連大使は1割強の43人にとどまる。

共和予備選は全米で計2429人の総代議員数の過半数である1215人を得た候補が7月15〜18日の党大会で正式に指名される。スーパーチューズデーだけで全体の4割近い865人の代議員の獲得が決まる。大票田となる西部カリフォルニア州は全米最大の169人、南部テキサス州は161人を奪い合う。

米連邦最高裁はスーパーチューズデー前日の4日、米西部コロラド州の最高裁が23年12月、連邦議会占拠事件に前大統領が関与したと認定し同州予備選への参加を認めない判決を出したが、前大統領の上訴に連邦最高裁は予備選参加を認める判断を下した中、トランプ氏は、最短で南部ジョージア州など4州で予備戦がある12日、遅くとも19日までに代議員の過半数を確保して指名獲得を確実にする模様。

民主党も5日に15州・地域で予備選を実施する。現職のバイデン大統領の指名が確実視される。