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昨晩のNY金(4月限)は5日続伸した。前日比16.3ドル高の1トロイオンス2158.2ドルで終えた。一時は2160.7ドルと昨年12月以来となる過去最高値を更新した。

2月のADP全米雇用報告で、民間部門雇用者数は14万人増と市場予想の15万人増を下回り、ドル安に振れたことを受けて買い優勢となった。その後は、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が利下げ見通しを示したことを受けて昨年12月以来の高値2160.7ドルを付けた。

パウエルFRB議長は、下院金融サービス委員会の公聴会で、利下げ開始時期を「今年のある時点」と述べた。当面は経済データを見極めるという従来の姿勢を改めて示した一方で、市場の一部では「年内に利下げがある」と受け止められた。また、1月の雇用動態調査(JOLTS)で非農業部門の求人件数は市場予測を下回り、早期利下げへの期待を支えた。

FRBが午後に発表した米地区連銀経済報告(ベージュブック)は、経済活動が前回1月の報告時点から「全体としてわずかに拡大した」と総括した。物価上昇の勢いは緩和しているとの報告もあり、米景気の減速を改めて意識させた。