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昨晩のNY金(12月限)は反発した。前日比38.2ドル高の1トロイオンス2580.6ドルで終えた。

欧州中央銀行(ECB)理事会で追加利下げを決定したことや、ドル安を受けて急伸した。時間外取引の高値を突破すると、テクニカル要因の買いが入って上値を伸ばし、2587.7ドルと中心限月ベースの史上最高値を更新した。

欧州中央銀行(ECB)は12日に2会合ぶりとなる利下げを決めた。ラガルドECB総裁は記者会見で今後の利下げについてデータ次第の姿勢を改めて強調した。次回10月の会合までに利下げを正当化するデータが整う可能性は低いとの見方は強く、ECBの連続利下げ観測が後退しているのに対して、米連邦公開市場委員会(FOMC)では大幅利下げの観測は後退しているものの、継続的な利下げが見込まれている。

週間の新規失業保険申請件数は23万件と、市場予想(22万5000件)を上回った。12日朝発表の8月の米卸売物価指数(PPI)は前月比0.2%上昇し、市場予想と一致した。市場では前日発表の8月の米消費者物価指数(CPI)とあわせてFRBの利下げ開始観測を変えるものではなかった。

米財務省が12日に実施した30年債入札は落札利回りが市場実勢を上回り(価格は下回り)、低調な結果だった。ただ、前日の10年債入札が好調な結果だった後で、目立った反応はみられなかった。