
昨晩のNY金(12月限)は、続伸した。前日比37.0ドル高の1トロイオンス2676.3ドルで終えた。
9月の米卸売物価指数(PPI)は前月比横ばいと、市場予想(0.1%上昇)を下回った。米連邦準備理事会(FRB)が次回11月の会合でも利下げを継続するとの見方が高まった。
中東の地政学リスクも一因。イランの核関連施設や石油インフラが標的となっている。イランがサイバー攻撃を受けたとの報道や、イランに奇襲を警戒させつつ負担を生じさせ、イスラエルが長期間にわたって反撃を見送るとの観測もある。
イスラエル・ハヨム紙は現地時間10日夜のイスラエル内閣の協議がまとまらず、最終的な決定はまだなされていないと伝えた。イスラエルのガラント国防相はイラン攻撃に積極的である一方、人質の解放なしに任務に就くことを拒否するとイスラエル兵130名が表明したことを受けて運輸大臣がガラント国防相を批判した。