昨晩のNY原油は続伸。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が1.95〜1.98ドル高。その他の限月は1.03〜1.90ドル高。
石油輸出国機構(OPEC)プラスが12月に開始する予定だった自主減産の縮小を延期し、増産開始を来年1月からに変更したことで供給過剰懸念がやや後退したことが相場の支援となった。。
イランがイスラエルに報復攻撃する見通しである一方、イランの報復前にイスラエルが先制攻撃する可能性があり、中東情勢がさらに緊迫化するリスクがあることも支援要因。
米大統領選でトランプ前大統領が勝利した場合、米国のイスラエル支援が強化される公算で、米国が支援するイスラエルとイランとの対立が激化する見通しであることは買い手がかり。また、新たな熱帯性低気圧が米石油関連施設が集中する地域に向かっていることは、一時的な供給下振れ要因。この熱帯性低気圧は、熱帯性暴風雨やハリケーンに成長しつつ、米テキサス州や米ルイジアナ州へ向かうと予報されている。