昨晩のNY金(12月限)は続落した。前週末比77.1ドル安の1トロイオンス2617.7ドルで終えた。
NYダウが最高値を上回るなど運用リスクを取る動きが続き、米大統領選後のドル高再開を受けて売り優勢となった。欧州時間に入ると、下げ幅を拡大した。日中取引では、9月20日以来の安値2617.1ドルを付けた。
米国の関税がユーロ圏経済に打撃を与える可能性が懸念され、ユーロ/ドルが6カ月半ぶりの安値を付けた。トランプ氏の米大統領への返り咲きが確実になった6日、ドイツで連立政権が崩壊したことも、ユーロ売りの一因。トランプ次期大統領が提案している関税や減税などの措置に加え、北大西洋条約機構(NATO)に懐疑的な姿勢などが欧州にダメージを与えるとの思惑は強い。