
昨晩のNY原油(2月限)は、続伸した。前日比2.65ドル高の1バレル76.57ドルで終えた。
米財務省は10日、ロシアの石油生産や輸出を対象にした経済制裁を強化すると発表。ウクライナとの戦闘の主な収入源になっていると指摘し「輸送や金融の円滑化を含むロシアの石油貿易に関連した制裁リスクを高める」と説明した。原油需給の引き締まりにつながるとの見方から買いが入った。
12月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が前月比25万6000人増と、市場予想(15万5000人増)を上回った。失業率は4.2%から4.1%に低下し、米経済が底堅いとの受け止めも相場の支えとなった。
欧米で例年より寒い気候となっていることも、引き続き買いを誘った。1月中盤から後半にかけても米国内で暖房用の石油需要の多い東部、中西部の気温が平年を下回るとの予報からヒーティングオイが堅調に推移している。