
昨晩のNY金(4月限)は急反落した。前日比44.7ドル安の1トロイオンス2900.7ドルで終えた。中心限月として最高値圏にあるなかで、週末を前に利益確定売りが優勢だった。
ユーロ高、ドル安に支援され、7ドル程度の上昇幅を維持して推移していたが、日中取引では、1月の米小売売上高が事前予想を下回り、米10年債の利回り低下、ドル安となったが、17日がプレジデンツデーで休場となり3連休となるため、当面の利益確定の動きが強まり、マイナスサイドに軟化した。
14日から16日までドイツのミュンヘンで安全保障会議が開催され、ウクライナ情勢について協議される。トランプ米大統領がロシアと停戦に向けた動きを示しており、地政学的リスクの後退が警戒され、利食い売り先行もようとなり、中盤にかけて下げ幅を拡大した。