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昨晩のドル円は、前日比70銭円安・ドル高の1ドル=150円55〜65銭で終えた。同日発表の米指標が市場予想を上回り、米経済の底堅さを意識した円売り・ドル買いが出た。米政権による関税引き上げが米国のインフレ再燃につながるとの見方から米長期金利が上昇したことも一因。

ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は26日の講演で、米政権の政策の不確実性が米連邦準備理事会(FRB)の仕事を複雑化していると言及。セントルイス連銀のムサレム総裁は同日、関税による直接的な物価高は一時的になるとみる一方、「間接的な効果はインフレにより粘り強い影響を与えるかもしれない」と述べた。

日銀の植田和男総裁は日本時間26日午前、衆院財務金融委員会に出席し、今後の政策運営について「経済・物価見通しが実現していくとすれば、それに応じて引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和度合いを調整していく」との考えを示した。小枝淳子審議委員は同日の就任記者会見で現在の政策金利について「(名目金利から物価上昇率を引いた)実質金利は極めて低い」と述べた。日銀の追加利上げ観測はドル円の上値抑制要因に。

月末・四半期末を控え、持ち高調整の動きが中心となった。値動きは限定的で、比較的狭い範囲でもみあった。
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ユーロは対ドルで6日続落し、前日比0.0040ドルのユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.0745〜55ドルで終えた。2月の米耐久財受注額が市場予想を上回ったことを受け、ユーロ売り・ドル買いが出た。