
昨晩のNY原油(11月限)は、は5営業日ぶりに反発した。前日比0.40ドル高の1バレル60.88ドルで終えた。
「OPECプラス」の有志国が5日の会合で生産回復の加速を協議すると伝わり、原油先物は2日に期近物として5月下旬以来の安値を付けていた。OPECプラスの会合の内容を見極めたいとして持ち高調整を目的とした買いが優勢だった。OPECプラスの有志8カ国は5日に開く会合で、10月の増産幅(日量13万7000バレル)の2〜3倍に相当する27万4000〜41万1000バレルの生産拡大で合意する可能性。
米カリフォルニア州にあるシェブロンの石油精製施設(生産能力は日量29万バレル)で2日夜、大規模な火災が発生したとの報も相場を下支えした。
一方、世界的に製油所のメンテナンス時期を迎えているほか、北半球では夏の旅行シーズンが終わり、原油需要は鈍化。来年にかけ、需給のバランスは供給過多に大きく傾くとの分析も投資家心理を圧迫した。