dow
昨晩のNYダウは大幅に5日続落し、前日比878ドル82セント安の4万5479ドル60セントで終えた。約1カ月ぶりの安値を付け、下げ幅は4月下旬以来の大きさだった。

中国がレアアース(希土類)の輸出規制を打ち出したことなどをめぐり、トランプ米大統領が10日に不満を示し、対中関税引き上げを示唆した。米中関係悪化への警戒が広がった。

中国商務省が9日に一部のレアアースやその採掘などに必要な技術の輸出規制を強化すると発表。10日には中国当局が半導体のクアルコムのイスラエル企業の買収が独占禁止法に違反した疑いがあるとして調査を始めたことが明らかになっていた。

トランプ氏は自身のSNSに「中国が敵対的になっている」と投稿し、10月31日からのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議にあわせて予定されている中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席との会談についても「今はやる理由がないようだ」と書き込んだ。中国に対する大幅な関税引き上げを検討していることも明らかにした。
nasdaq
ナスダック総合株価指数は大幅続落した。前日比820.196ポイント安の2万2204.430(速報値)で終えた。下落率は4月以来の大きさだった。