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昨晩のNY金(12月限)は反落した。前日比53.5ドル安の1トロイオンス3960.5ドルで終えた。心理的節目4000ドルを維持できず。20日の下ヒゲ安値を試す流れ。8月20日安値〜10月20日高値までの上昇に対する半値押しは3875ドル。61.8%押しは3752ドル。

FRBによる利下げ観測の後退を背景に、対ユーロでドルが上昇。金相場は売りが優勢となった。
一方、ボウマンFRB副議長(金融規制担当)は4日、スペイン・マドリードで行われた対談イベントで、雇用下振れリスクが懸念の焦点だと指摘。「労働市場の潜在的な脆弱さの悪化」が続く可能性があると警戒感を示した。その場合には、利下げを支持すると述べた。
10年債利回りが低下した場面では、押し目買いも入った。

米政府機関の一部閉鎖は35日目を迎えた。議会与野党の対立でつなぎ予算成立のめどが立たず、再開が見通せない状況となっている。

「世紀の空売り」で知られる著名投資家マイケル・バーリ氏が率いるサイオン・アセット・マネジメントが2025年7〜9月期にエヌビディアとパランティアのプットオプションを新規取得していたことが売り材料視された。3日に米証券取引委員会(SEC)に提出した報告書で明らかになった。

ゴールドマン・サックスのデービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)とモルガン・スタンレーのテッド・ピックCEOが4日、ともに株式相場が10%以上調整する可能性に言及したと複数のメディアが報じた。暗号資産(仮想通貨)であるビットコインの価格がおよそ4カ月ぶりに10万ドル台を割り込む場面もあり、リスク資産全般に手仕舞いの動きが出ている。金に関しても、安全資産として買われてきた一方、利回り資産として短期的に買われてきた分が手仕舞われている。今後、米株式などのリスク資産が大幅下落した場合、金に対して株式などの損失補填的な売りも出る可能性。安全資産としての金買いが本格化するのは、その後となる。