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昨晩のNY金(2月限)は横ばいだった。前日と同じ1トロイオンス4243.0ドルで取引を終えた。米利下げ観測が強まり、金市場への資金流入期待で上昇する場面があった。米長期金利が水準を切り上げたため、金利の付かない資産である金の投資妙味の低下が意識され、売りも出た。

TDセキュリティーズの商品(コモディティー)戦略責任者、バート・メレク氏は「市場はFRBが利下げに動くとの見方を強めている。その結果、ドルがやや弱含みとなり、それが金にとってプラスに働いている」と述べた。
 CMEのフェドウオッチによれば、市場は現時点で、FRBが9、10両日開かれる金融政策決定会合で0.25%の利下げを実施する確率を87.2%と予想している。
 アリージャンス・ゴールドの最高業務責任者(COO)であるアレックス・エブカリアン氏は、今後のFRBの金融政策次第としつつ、金価格は今年1オンス=4200〜4500ドル、来年は4500〜5000ドルのレンジでの推移が見込まれると話した。

米商務省は5日午前、9月の個人消費支出(PCE)物価指数を発表。同統計は、米連邦準備制度理事会(FRB)が政策判断に際して重視するインフレ指標の一つとして知られるが、政府機関の一部閉鎖に伴い発表が延期されていた。
 9月のPCE総合指数は前年同月比2.8%上昇し、小幅ながら伸び率は2カ月連続で拡大。トランプ政権の高関税政策により、インフレが緩やかに加速している実態が示された。同統計の発表後も、来週9、10両日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で、追加利下げが決まるとの見通しに変わりはないものの、米金利は上昇。利子の付かない資産である金は利益確定の売りに押され、一時マイナス圏に転落した。
 市場からは「一部の地区連銀総裁の反対を踏まえ、FOMCのガイダンスはタカ派寄りとなる公算が大きい」(米エコノミスト)との指摘が聞かれた。また、米ゴールドマン・サックスも、高関税政策の軌道修正や大型減税などを背景に、経済成長率が底堅く推移するとして、来年の金融緩和ペースは緩むとのリポートを公表した。(了)