
昨晩のNY金(2月限)は、FRB議長人事を巡る報道をきっかけに続落した。前日比28.3ドル安の1トロイオンス4595.4ドルで終えた。ハセット氏がFRBの次期議長にならない可能性が高まったとの見方から米金利が上昇したことが嫌気された。地政学リスクの高まりなどを背景に連日で最高値を更新したが、19日の米祝日休場を前に持ち高調整や利益確定の売りも出た。
朝方にかけて利益確定の売りが先行。トランプ米大統領が今週、イランに対する軍事介入をひとまず見送る方針を示したことや、台湾への米関税引き下げ合意を受けて、安全資産を物色する動きが一服した中、今年5月に任期切れとなるパウエルFRB議長の後任人事を巡り、トランプ大統領は16日午前、ハセット国家経済会議(NEC)委員長を指名しない考えを示唆。ハセット氏は最有力候補の一人と目されていたものの、トランプ大統領の最側近であることから、中央銀行の独立性や金融政策の信認が揺らぐとの懸念が強まっていた。候補者のなかで最も積極的に利下げを進めるとみられていたハセット氏が、次期FRB議長に選ばれる可能性が低下したとの見方から米長期金利が4.2%台前半と2025年9月上旬以来の高水準を付けた事を嫌気した。
一方、米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は15日、米原子力空母「エーブラハム・リンカーン」を中核とする空母打撃群が展開中の南シナ海から中東に向けて移動を開始したと報道した。イラン指導部への圧力を強めるためとみられ、中東の地政学リスクの燻りが下値支持要因に。