nygmac
昨晩のNY金(4月限)は、米国・イスラエルとイランの戦闘が激化する中、ドル高・ユーロ安や米長期金利の上昇に圧迫され、反落した。前日比56.00ドル安の1トロイオンス5078.7ドルで終えた。

イランの精鋭軍事組織「革命防衛隊」は5日、ペルシャ湾北部で米国の石油タンカーをミサイル攻撃し、火災が発生したと発表した。イランは要衝ホルムズ海峡を封鎖したと主張し、湾岸諸国への攻撃も強化している。イランのアラグチ外相は5日、「停戦を求めていない」と述べたと伝わった。米国が地上侵攻した場合も対抗できる自信があるとの考えを示した。

一方、ヘグセス米国防長官は4日、数日内にイラン全域での制空権を握ると明言した。
また、米FOXニュースは4日、イラクのクルド人勢力が国境を越えてイランに入り、地上作戦を開始したと報じた。

中東情勢の混迷が長期化するとの警戒感を背景に投資家のリスク回避姿勢が強まり、外国為替市場ではドルが対主要通貨で上昇。相場は朝方から売りが先行し、取引中盤から5060ドル近辺で下値を探る展開となった。

「フェドウオッチ」によると、年内の利下げ回数が1回とする予想が約35%となり、市場が織り込む最も確からしいシナリオとなった。前日までは2回シナリオが優勢だった。「年内利下げなし」の予想も約16%まで上昇している。

メタルズ・フォーカスは5日公表した週報で、短期的な相場見通しについて、中東情勢の悪化による「金相場への直接的な押し上げ効果は、数カ月よりも数週間程度にとどまる可能性が大きい」と分析。米中間選挙が間近に迫る中、米国とイラン間の戦闘が長期化あるいは制御不能に陥れば、米政権は政治的なリスクを負うことになるため、戦闘の規模は抑制されるとの見通しが基本シナリオだと指摘した。