英金融大手バークレイズは10日、イラン情勢悪化で原油価格の高止まり状態が続けば、エネルギー輸入国であるトルコ、南アフリカ、ポーランドといった新興国の経常赤字が拡大すると分析したリポートを公表した。米欧などの先進国もエネルギー価格高騰で打撃を被る可能性があるが、「新興国はエネルギーショックにより影響を受けやすい」と分析した。

原油先物相場が1バレル=100ドルに達した場合、国内総生産(GDP)に占める経常赤字が占める割合は、トルコが1.5%(1バレル=85ドル時は0.9%)、南アフリカが1.9%(同1.0%)、ポーランドが1.1%(同0.6%)に悪化すると推計した。紛争が長期化すればインフレ高進を招くため、バークレイズは「地域によっては経済が傷む」と警鐘を鳴らした。

一般的に経常赤字の拡張は、通貨安を誘発し、輸入品価格の上昇を通じてさらなる物価高に直面する悪循環に陥るリスクがある。