
昨晩のNY原油(5月限)は、イランによるホルムズ海峡開放の表明を受けて売りが膨らみ、急反落した。前日比10.84ドル安の1バレル=83.85ドルで終えた。
イランのアラグチ外相は、イスラエルとレバノンの停戦合意を踏まえ、米国との残りの停戦期間中はすべての商船に対し、原油輸送の要衝ホルムズ海峡を「全面的に開放する」とSNSで表明。トランプ米大統領はイランに謝意を示すとともに、イスラエルにこれ以上レバノンを攻撃しないよう、強くけん制した。
また、米イランが19日にパキスタンで戦闘終結に向けた協議を再び開催するとの見通しも示され、和平合意に向けた期待から売りが活発化。さらに、トランプ米大統領が「イランはホルムズ海峡を二度と封鎖しないことで合意した」とSNSで明かすと、相場は下げ幅を拡大した。
ただ、午後に入ると、取引が100%完了するまで、米海軍がイランに対しては海上封鎖を継続するとしたことについて、同国高官が停戦違反と捉えて海峡封鎖を検討する考えと語ったと伝わった。また、交渉で最大の焦点となっているイランの核開発を巡る隔たりはなお埋まっていないとの警戒感もくすぶり、週末の協議の行方を見極めたいとの思惑が下値を支えた。