
昨晩のNY金(6月限)は、米国とパキスタンの和平協議の先行きに警戒が広がる中、対ユーロでのドル高などを背景に売られた。前週末比109.20ドル安の1トロイオンス=4719.60ドルで終えた。
ロイター通信は21日、パキスタンのタラル情報・放送相がパキスタンの首都イスラマバードで予定されている米国とイランの2回目の和平協議について、イランが代表団を派遣するか、まだ正式な回答を受け取っていないと明らかにしたと報道。
米紙ニューヨーク・タイムズも21日、バンス米副大統領がパキスタンへの訪問を保留していると報道した。さらに、パキスタンのダール副首相兼外相は21日、米国のベイカー駐パキスタン臨時代理大使と面会し、米イランの停戦期間の延長を検討し、対話と外交の機会を設けるよう呼び掛けた。
様々な情報や憶測が交錯する中、米国とイランの和平協議の進展に懸念が広がり、外国為替市場では対ユーロを中心にドル高が先行したことを金相場は嫌気した。
3月の小売売上高は前月比1.7%増加と、市場予想(1.4%増加)を上回った。変動の激しい自動車・同部品を除くと1.9%増加(予想1.4%増加)だった。堅調な指標を受け、米利下げ期待が後退、米長期金利が上昇。金相場売りにつながった。
引け後に、トランプ大統領はイランとの停戦を延長するとSNSで発表。対米交渉を巡り「イランは深刻な分裂状態にある」として体制内に対立があるとの見方を示した。統一した提案が示されるまで攻撃を保留するよう仲介国パキスタンに求められたと明らかにした。期限は明示せず「協議が終了するまで停戦を延長する」とした。米軍にはイラン港湾に対する封鎖措置を続け、即応態勢を維持するよう指示したと説明した。