国際エネルギー機関(IEA)のビロル事務局長は18日、イラン戦争とホルムズ海峡での船舶通航停止により、商業用石油在庫が急速に減少しており、残りはわずか数週間分しかないとの見方を示した。

パリで開催中の主要7カ国(G7)財務相会合に出席しているビロル氏は記者団に対し、戦略石油備蓄の放出により日量250万バレルの原油が市場に供給されているとしつつ、こうした備蓄は「無限ではない」と指摘。

米・イスラエルによる2月末のイラン攻撃開始前は、原油市場には大幅な供給過剰があり、商業在庫は非常に高い水準にあったものの、戦争によって状況は急速に変化。商業在庫は「数週間はもつだろうが、急速に減少しているという事実を認識すべきだ」と述べた。

また、ビロル氏は、北半球では春の植え付けシーズンと夏の旅行シーズンが始まるため、ディーゼル燃料、肥料、ジェット燃料、ガソリンの需要が増加し、在庫はより急速に減少するとの見方も示した。


IEA月報で、戦争⁠の影響により2026年を通じて供給量は日量約390万バレル減少するとの見通しを示した。​前回予測の同150万バレル減から大幅に下方修正。