
昨晩のNY原油(5月限)は反発した。前日比0.65ドル高の1バレル69.65ドルで終えた。
トランプ米大統領がベネズエラ産原油を購入する国すべてに対して25%の追加関税を課す方針を明らかにした後、中国の石油関連企業が買い付けを手控えていると伝わった。トランプ米政権はイラン産原油の取引を巡り、中国の独立系石油企業を初めて制裁の対象にするなど、エネルギー市場で中国への圧力を強めている。
米エネルギー情報局(EIA)週報で、原油在庫が市場予想に反して減った。石油製品在庫も減少。米製油所稼働率は87.0%まで上昇し、原油消費量はやや拡大。原油輸入量の4週間移動平均は日量571万6000バレルまでやや増加したが、引き続き低迷していることも原油在庫の取り崩しを促す要因。季節的な要因から、ガソリン需要の4週間移動平均は日量888万バレルまで増加。
もっとも、買い一巡後は伸び悩んだ。トランプ大統領が自動車向け関税に関する記者会見を米東部時間26日夕に開くと伝わった。米株式相場が下げ幅を広げたことが、原油相場の上値を抑えた。